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アトピー性皮膚炎から喘息への移行の実例
  この患者さんは、当時まだ学生で、本当に若い元気な青年といえる方でした。十代前半にアトピー性皮膚炎を発症し、大阪の漢方治療で有名な某病院に通っておりました。その病院では煎じ薬ではなく、エキス顆粒2種類と軟膏2種類を使用していました。また並行して薬局で購入した健康食品(霊芝)を摂取していました。2年程治療に通いましたが、いま一つ変化が見られないというところで、当薬局にご相談がありました。

漢方薬の煎じ薬をなんども変更しながら、それこそかなり苦心しながら、漢方治療のお手伝いをさせていただきました。3ヶ月目くらいでやっと赤みが減ってきて、何とか落ち着きを見せました。なんとか人目を気にしなくて良いくらいに日常生活を送れるようになってきた所、約2年後ですが、突然喘息発作を起こしました。

こちらが驚いてしまいました。

アトピー性皮膚炎の方は、夏は皮膚炎、冬は喘息という人がよくいたものなんですが、急に移行したように喘息が起こりました。病気の原因となっていた、皮膚、肌肉の熱が肺に入ってしまったようでした。その頃には仕事についておられたので、たぶんに仕事上のストレスが関係あると思われました。病院での気管支拡張の吸入薬や内服薬と併用しながら、今度は喘息の改善に望みました。喘息がある程度、落ち着くと、皮膚のカサツキが気になるようなので、なんどもこれも処方の変更や処方同士を合わせたりしながら、何とか落ち着くようになりました。
でも正直、完治にはなっておりません。やはり、複合原因と考えられるアトピーは完全治癒というのが難しいという一例でもあります。
やはり、仕事に就いた事が、大きなストレスになっているのだと考えられます。
本人もよく頑張っておられると思います。

2004年2月書き下ろし
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