本来ならあまり書くことのない失敗例です。相談表を繰っていたら、見つけました。残念ながら失敗例が・・・同年にありました。
50代の女性
病歴は20年のつわもの(もちろん、その間内科、皮膚科を受診していた)
両足の膝から下、足首までの間に湿疹ができていましる。これを実際に湿疹と言っていいのか分からないのです。長年何度もかきむしり、その上にかさぶたが出来て、ちゃんとした皮膚が出来ていません。部分的に潰瘍の様相を現しています。膝下から足首までの間の約1/3の範囲。直径10cm位のだ円形皮膚炎。
舌の状態はかなりの暗紫色、舌の裏側の血管は強く怒張し、お血の影響ははっきりしています。
先の男性とは全く違った処方を3種類合わせた煎じ薬で開始。この女性には最後まで一貫して、駆お血剤(生理的に正常でない血液、血行不良を改善する薬)をはずすことなく使用しました。
併用は漢方の軟膏、中黄膏使用しました。14日分づつ、3回とも処方を変えながら様子を見ていきました。2ヶ月たった頃には右は少し皮膚炎が残り、左は皮膚が張りつつあるが、正常な皮膚にはほど遠い状態。この時には3週間分を買っていただいて、様子を見た。
その後、この患者さんは来られなくなりました。果たしてどこまで改善していたのか?毎回、すこし良くなっては、かきむしり、元の木阿弥の状態に何回かなりました。
3ヵ月後、再来店。
また最初と同じような状態になり来られました。2週間処方をお出ししたまま、来られなくなりました。
おそらくだめだったのだと思います。
◎失敗例のの所に治癒例を書くのもおかしいのですが、同じような皮膚病の例があります。
60代の男性
10年以上前にも一度だけ漢方薬を相談、購入の経歴がある。そのときと同じ皮膚病でやはり10年以上苦しんでいたことになる。
出来ている場所は上記の失敗例の女性と同じような下肢の5cm位のだ円形の皮膚炎。10年前の相談表には下肢潰瘍と私は記入していました。その時は1週間分のみ服用してあきらめていたようです。
10年ぶりにもう一度、なんとかしようと思ってこられたようです。
この人の場合、エキス剤(顆粒剤)で一種類のみの、駆お血剤で通しました。(ちなみに10年前は、正常肉を盛り上がらせて治療する托裏法と化膿を抑える薬の併用)
下痢も起こしたりして、御迷惑もお掛けしましたが、数ヶ月で治ってしまいました。
やはり、お血が原因の皮膚病は、とにかく狂ったように痒く、かきむしり、潰瘍状になり、なかなか正常な皮膚に生え変わり(?)ません。
生物の細胞は、やはり正常な血液が十分に回って栄養を与えなければ育たないのですね。
同じような皮膚病でしたが、結果は対照的なものになってしまいました。
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