不妊症というのは、一般に子供が欲しいのにどうしても妊娠しない状態が3年以上、あるいは出産ののち数年たっても次の妊娠がない場合も含めてそういう状態をさして言います。
現代医学の進歩は素晴らしいものがありますね。今に不妊で悩む事もなくなると思われます。
漢方にその相談をされる事ももちろんあります。今まで数は少ないのですが数名います。
しっかりと服用された例の中で、成功が二人、不明が一人います。不明というのは結果を聞けばいいのですが、やはりこちらも聞きにくくてそのままになっているものです。後に実例として書いてみます。
漢方的な不妊の原因を考えると次のように大別されます。(男女を問わず)
@ 腎虚(腎精の不足、腎の陽気不足、腎陰の不足)
共通しているのは女性では月経異常(無月経もある)や子宮を養えず、男性では精液、精子が少ない、性行為に関する異常(精液が勝手にもれる、勃起不全、逆に性欲亢進して持続する勃起・射精できないなど)がある。
A 気血不足
多くは胃腸虚弱によって、身体の栄養状態が悪くなって、女性では卵巣、子宮などに栄養を送っている経絡が十分に働かず、女性機能が十分に働けなくなっている。先天的なものから、慢性病、過労、慢性的出血、食生活の間違い等が原因になります。
B 肝気鬱結
憂鬱、いらいら、ヒステリー、怒りっぽい、ため息が多い、胸下、脇が突っ張るなどの症状が不妊以外にある。男性では性欲があるのにあせりが強い、勃起が十分でなかったり、早漏ぎみになったりする事があります。(精神的なインポテンス)
C 水毒
痰湿の毒とも言います。大体が肥満、むくみ、尿量が少ないなどがあります。
あと重要な問題としてお血もありますが、大抵は上記の原因と平行して生じてくるようです。
先の二人の原因は一人は@とA、もう一人はCでした。
お悩みの方は、遠慮なくご相談ください。
追加:
漢方ですることは、下の実例を見れば分かりますが、実際に現代医学の治療法のように、直接ホルモンバランスを整える事(現代医学はホルモン補充)や、排卵を誘発させるようなことではなく、どうもその前に、体質的に生理が起こりにくい状態や、排卵・受精しても子宮に定着せず流産癖になっているような体質改善に特に有効なのではないかと思っています。
一般の漢方の本では、ホルモン調整や、お血によって妊娠しにくいのを治している経験が多く書かれていますが、たまたまですが私の所の実例はどうもタイプが違うようです。それは不妊症=すぐお血の薬という考えではなく、 もっと根本的にその人の問題点を改善してあげることで、身体全体として整い、妊娠しやすい状態になるもと考えておりますので、ちょうどよい実例になったものと思います。 お読みになっている方に参考になれば幸いです。
2002年3月
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