Aさん20代後半の女性の話
ご相談時の 5年前より「生理がない」状態が続いている 。数年前にホルモン療法を受けたことがある。ホルモン療法を受けると生理が始まるが、治療を中止するとまた生理は止まってしまうとその時聞いていました。
その時の全体的な印象と体質の把握では、かなりの痩せ型、冷え性(手足、肩)で寒がり、のどが渇く、口が苦い、眼精疲労と頭痛(ひどい時は新薬の鎮痛剤を使用)する。
特に気になった症状があります。
食欲があるのだが、消化不良になり、食べたものがそのまま便に出てくる。(漢方では、完穀下痢と言います)
下痢でないときもあるが、その時は胃部膨満感で便秘があり、その時に便秘薬を飲むらしい。そうすると下痢で出てくる。
好みの食品は、果物、生野菜、トマト、コーヒー、牛乳を1日500ml(おの牛乳は栄養不足を補うために飲んでいる模様)。
便秘になった時のために飲んでいる健康茶が漢方的にみて、おなかを冷やす性質のもの。
舌の状態は舌の肉質が薄く弱々しく、淡白な色で、舌上の苔は薄い白苔。
どのように診ても、身体の内側は冷えています。
上の原因から見れば、@とAと言うことになります。胃腸が冷え切っているため、十分に働かず、消化吸収がうまくいかず栄養が身体を養いきれていない。下痢になったり、便秘になったりは、別に肝気鬱血のせいというより、腸が極度の冷えのため、まともに動かないために生じていると思いました。
そういう考えから、処方を考えて煎じ薬にいたしました。
飲食物の指導は、牛乳、果物、生野菜その他、冷蔵庫から出してすぐ食べるような食べ物を中止し、火を通して食べるように指導いたしました。また、塩(天然塩)を使って十分に塩分の補給をしていただきました。
2週間後、不消化下痢は収まり、1日1回の普通便になったが、まだ腸の動きが悪く便が出にくいので、便秘薬をまだ飲んでいる。この便秘薬は後々まで結構止められなかった。のどの渇き、口の苦味も取れた。
頭痛が気になるということなので、次回処方を追加してお出ししましたら、頭痛はうまくそのまま治ってしまった。全体の体調はよくなってきているが、漢方服用後5ヶ月経っても生理はまだ始まっていなかった。
ちょうど結婚の話が出ていて(おそらく結婚する予定があって、生理がないことを治したいと考えでご相談に来られたのではないか、と思っています)、まだ生理がないことを心配されていました。
そこで今までの漢方薬に合わせて、プラセンタ(胎盤成分)製品を追加してみました。
そして、結婚生活が始まり、1ヶ月後に生理が始ましました。実際ホッとしました。
結婚生活は男女ともに性ホルモンが活発に働き出しますので、結婚されれば生理が始まる可能性が高いと、患者さんには話しておりました。
まあ、十分な生理の状態ではないですが・・・
それから・・・7ヵ月後妊娠2ヶ月であると報告がありました。
ご相談時にはかなりの痩せ型でしたが、体重も増えていました。妊娠中の安胎(妊婦と胎児の安定させるお薬)のお薬を希望されていましたが、、胎児に影響の出ない5ヶ月後から考えますとお答えしました。
その後どんどん体調もよく体重もしっかりしてきておりましたし、問題もないようなので、漢方薬は妊娠してからは、中止したままで出産まで行きました。
年賀状では、元気なお子さんの写真を見せていただきました。
とてもよい結果が出てくれました。めでたし、めでたし。
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